君と自分


「…ははっ…」



山本の肩が小刻みに揺れた。



「笑ってる……?」




「ははっ!何ビビってんだよ」



山本は私を離してベンチにドカッと腰かけた



「何なの?」




ほんと最低



私は黙って歩きだした



「帰らしてやんねーし」




山本はニヤっと笑うと数字を数えだした。



「10…9…8…」




えっ?!逃げろってこと?!




わけもわからず公園を飛び出した



大阪から来た人だし、わかんないよね…




無我夢中で走って学校まで戻った



「はぁあぁ…」




あがった息を整えたいから立ち止まった



ここまで来たらね……




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