東京へ 〜僕の夢を乗せて
僕と祖母
僕が生まれたのは


母の実家つまり祖母の家だ

母は


結婚して神奈川県の藤沢市に住んでいた


僕を産む為に里帰りをした

でも母は


僕を産んでから藤沢に帰る事はなかった


何故


母は帰ろうとしなかったかは僕には分からない


それは母が決めた事だから

僕は聞く必要もなかった 

僕が


一才になったばかりの頃本当の父親が会いに来たのを覚えている


一才の僕が覚えてるなんてありえないと思うよね? 

でも僕は覚えている


顔は分からないが


近くの八百屋さんで僕の大好きないちごを買ってくれたのを


僕は父に抱かれていた。 

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