サワーチェリーパイ
女がついて来る男
ある日の午後、ソウルダイナーでは一騒動が起きていた。


何と、珍しく陽生が制服のスカートを着用して来たからだ。


「oh! how cute! 」
「藤川、その方が似合うと思うよ」
「陽生ちゃんカーワイー」


反応は様々で、晴斗はミニスカートから伸びた足に1人興奮して鼻血を流している。


一体、何が起こったというのだろうか?


きっかけは、三次が昨日もらした何気ない一言だった。


「オメーもよ、女ならスカート位はけよ。そんなカッコでフラフラしてるから、この間みたいな騒ぎが起きるんだぜ」


この言葉が、陽生の胸を貫いたらしい。
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