そばにいて。



「く……っ。」


なんで…なんで、こんなに怪我を繰り返すんだろう…。

一生懸命、トレーニングをして、筋力をつけて、走り込んでいるはずなのに…。

どうして…。



今回で4度目だ。

度重なる捻挫に、私の膝は、悲鳴を上げていた。




小学校入学と同時に地元の女子サッカークラブでたまたま始めたサッカー。


サッカー好きな母親の勧めだった。



今でこそ、日本の女子サッカーは名実共に有名なものとなったが、私が始めた当時はまだ、女子サッカーの知名度は低いものだった。



それでも、サッカーを始めるとすぐに、私はその魅力に引き込まれていった。


小学生にして男子顔負けのサッカー少女となった私は、男子に混じってサッカーボールを蹴って休み時間を過ごした。





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