幕末にゃんにゃん【完】
「姫時ちゃん!!!!」
総司の声が、遠くで聞こえる。
「僕が誰だか分かる!?」
そして、愛しい彼の顔が目の前に現れる。
『そ……じ……』
近くで聞こえる声に、安心感が体を支配した。
愛しい……か。わかった私、総司のこと好きだったんだ。
ハハッ…………。
なんで、そんな大切なこと……死に間際に思うんだろう。
『す、き……だ……よ……』
「姫時ちゃん……僕も、僕もずっと好きだったよ!!だからさ!!目を閉じないで!!」