星に願っても…。
「おかえり。遅かったな。お客さんいっぱい来たのか?」
家に帰るとトワがいた。
心配してなかったの?
朝、私が家にいなかったの気付かなかったの?
少し、寂しかった。
「あのさ、次のターゲット、決まったから。」
「え?」
「もう、これで最後にするから。」
「さい…ご?」
「うん。最後。俺らさ、普通に戻ろ?」
意味分かんない。
いきなりそんなこと言いだすなんて思ってもみなかった。
それに、そんなに簡単にやめられる?
「とにかく、最後のターゲットだから。はい。これ。」
「…。」
トワのPCに写っていたのは…。
「矢野ユウヤ、23歳。職業刑事。」
分かってた。
でも、やっぱり心は震えてた。