星に願っても…。

愛してる(リナside.)




 

「トワ!!」





倉庫に入るとトワの後ろ姿が見えた。





右手には拳銃を持っていてその銃口はトワの頭に向いていた。







「ダメ!!」








―――バーンッ……







銃声が倉庫に鳴り響いた。

























「ばか…。」









「ばか…。ばかばか…ばかっ!っ…。」









「リナっ!」







振り向くと、銃声を聞いて走ってきたユウがいた。









「トワっ…。」








冷たいコンクリートが真っ赤に染まっていく。









「っ…。」







私は足から崩れ落ちた。








「いや…っ。いやだ……っ。ぃやぁぁぁぁぁぁあああぁぁっっ!!」









「リナっ」









後ろからユウに抱きしめられても、どれだけ名前を呼ばれても、涙は止まらない。
< 126 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop