星に願っても…。



バーンッ


銃声が鳴り響く。


一瞬で目の前に立っていた男が倒れた。



私の前で死んでいるこの男は詐欺師。



名前は…。忘れた。たしか相沢…。ま、名前なんてどうでもいい。




こいつが裏の社会でそうとう悪いことをしたということは資料に書いてあった。



たしか、お偉いさんの弱みをにぎってそのお偉いさんをゆすっていたとか、そんな感じだった気がする。



そんなことやめて、普通に仕事しておけばよかったのに…。と思わなくはない。





私たちに殺されるのは「篠咲さんに目をつけられた殺人犯」か「お偉いさんに目をつけられ篠咲さんのところに依頼が来て篠咲さんが悪いと判断した人間」かの二種類。


ま、二つ目なんかは篠咲さんが見落としていた凶悪犯的な…。


だから、どっちにしろ篠咲さんに目をつけられた奴を私たちが…。ということだ。






「キラ。終わったか?」




「あ、うん。って、ちょっ…。」




隣の部屋から出てきたトワの腕からは血が流れていた。




「ちょっと失敗。」




「失敗。じゃないよ!血は飛んでない?証拠は消した?」




トワの表情と血の量から見てそれほど深い傷じゃない。

でも血がどこかに飛んでいて証拠がのこってしまったら一発でアウト。



トワはいつもこういうとき…。




「うーん。ま、一応燃やしちゃおっか」



って言うんだ。





この部屋を燃やして証拠もすべて隠滅。



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