星に願っても…。
第六章
繋がる今と過去(キラside.)
冷蔵庫を開けてお酒を出す。
いつもは飲まないけど、今日はなんだか飲みたい気分だった。
ううん。違う。飲んだら少しは楽になるかな…と思って。
ソファーに座ってプシュっと缶を開ける。
「はぁ…。」
ため息つくと、3カ月分の幸せ逃げるんだっけ…。
マサキが昔言ってたな…。
「あぁ!ため息はダメだって!幸せ逃げたよ!今ので3カ月分!」
ムッとしながらそう言うマサキの顔…。
「ふふっ」
自然と笑ってた。
なんだか久々の感覚で、ちょっとぎこちなかった。
「マサキの変な小言は思い出せるのにな…。」
そんなことまで覚えてるのになんで昔の記憶は思い出せないのかな…。