それはやっぱり君でした
1人ぼっち~孤独~
「香織!!」
お父さんの怒鳴り声。
ーパシッー
お父さんは、あたしの頬を叩いた。
「痛い…。」
あたしはお父さんを睨みつけた。
「何だ?その目は!!」
お父さんは、そう言ってあたしの髪をつかんだ。
ーパシッー
そして、またあたしの頬を叩いた。
お母さんは、知らん顔でご飯を食べている。
助けて…助けてよ…お母さん…
お父さんは、机にあったお皿を投げた。
お母さんはお父さんに何も言わない。
誰もあたしを助けてくれない。
生まれてこなきゃよかったんだ。
あたしなんか…。
「ねぇ。あの子みて。顔と腕にあざがあるわよ。」
みんながあたしをみてそう言う。