緋~隠された恋情
「今日はね、記念日なの。

 一緒にお祝いしてね。」


「さっきからそう言ってるけど、一体なんの?」


「赤ちゃんができたの。」


「は?」


「先生の子よ。あの時私排卵日だったから。

 わざと避妊具に穴を開けていたのよ。

 そしたらビンゴ!もう4ヶ月に入ったところなの。」


「嘘だろう?それはありえない。」


「あら、どうしてそんなこと言えるのかしら?あたしたち確かにここで…」


「俺は、こういうところの避妊具は信用してなくてね、

 自分で準備しておいたものしか使わないからだよ。」


「そん…」


「なんでそんな嘘をつくんですか?

 たとえ、できてたとしても俺の子じゃないでしょ?」

「でも、お父様にも話してしまって…」


「桜庭先生その子はいったい誰の子なんです?」


「ひどいわ、私そんなに簡単に他の方とは…」


「桜庭先生は初めてではなかったですよね、それに慣れてらした、

 もう一度ご自分の行動を考えられたらどうです。

 身に覚えのない責任取らされるのはゴメンです。」


わなわなと震える桜庭華菜里を残し、部屋を出ようとした瞬間グラッと視界が歪んだ


「何を…さくらばせ…」


視界に映り込む桜庭華菜里の顔はぼやけて



やがて暗転した。



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