緋~隠された恋情
「好きなのはお兄ちゃんだもんな。」


「言わないでよ。

 約束通り抱かれてるんだから。」


「黙ってるだけで、こんないい女抱けて

 中出しまでさせてもらえるんだ

 ばらすつもりはないよ。」


卑屈な笑い方が疳に触る。


植木先生はお兄ちゃんの親友。


私たちは二人で兄の信頼を裏切りながら

お互いの体に依存している。


秘密の連鎖は限りなく繋がりながら私の体に纏わりつく


「ありさもう一回。」


「あん……も、無理……」






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