緋~隠された恋情
「ごちそうさまでした、お腹いっぱいです。」

「まだ、デザート来るんだけどどうする?」

「大丈夫、デザートは別腹です。」

平は、クスリと笑うと、

「ありさちゃんは好きな人いるの?」

と甘い声で聞いてきた。

「す、好きな人なんてまだ、中学生だし…」

「ふうん?

 あ、デザートきたよ。」

カシスとカスタードソースでデコレートされた、

おしゃれなショコラケーキは

リキュールが効いた大人の味がした。

「俺のもどうぞ」

と渡されたプレートを、

遠慮なくいただいた。

食べている間中くすくす笑われながら、

「ありさちゃんの別腹は立派だね。」

そう言われてから、自分がいかに子供っぽいか、

恥ずかしくなった。

そして、今まで気にしていなかった、

植木平という男をまじまじと見てしまった。



背筋がすっと伸びて、

髪は、短めにカットされていて、清潔感がある、

鼻筋はすっと通っていて

やや上がりぎみの大きめの目は

猫の目みたいだ。

この人、人気あるだろうな。

















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