緋~隠された恋情
「あの、平さんは人気っていうか、
モテるんでしょうね?」
「え?う~ん、そうだなあ、
それほどじゃあないよ。
君のお兄さんはモテモテだけどね」
「え??」
「お店の行列は人気の証拠でしょ?
こんな錆びれた商店街のコロッケ買いにわざわざ
何のために来ると思う?」
「それは安くて美味しいから。」
「それだけじゃ、デパ地下のコロッケと変わりないでしょ?
新みたいなイケメンが作るコロッケだから、買う意味がある。」
「そうですかね。」
私だってそうは思っていたけど、
改めて言われると、ちょっとイラッとなる。
「大変だね、新みたいなイケメンを好きになると。
だいたい兄妹じゃあ、
その前に超えなきゃならない壁があるね。」