緋~隠された恋情
徹平の部屋と同じ間取りの、
その部屋は、
ごちゃごちゃと生活用品が積み上げられたその部屋は
外からの光も一切入らない。
あの無機質な人気のない部屋とは逆に、
何かの巣穴のように
ジメリとした怪しい空気で充満していた。
体の中から湧き上がる嫌悪感。
一体なんなの?
「ちょっと、あんた何?出てってよ。」
「徹平はどこ?」
「何言ってるの、誰もいないでしょ?」
「だって声が…」
「出て行ってください。」
その人の声は震え、目は怯えていた。
「徹平!!いるんでしょ?」
私は声を振り絞った。
「ありさ…?」
どこからか聞こえてきたその声は確かに私の名前を呼んだ。
そしてキッチンのとなりの扉の向こうに人の気配を感じた。
バスルーム?
「徹平!」
私はその扉に手をかけた、
「やめて!」
追いすがる彼の手を振りはらってドアを開ける。
「やめて~!」
そう叫ぶ声を背中に受けながら…
その部屋は、
ごちゃごちゃと生活用品が積み上げられたその部屋は
外からの光も一切入らない。
あの無機質な人気のない部屋とは逆に、
何かの巣穴のように
ジメリとした怪しい空気で充満していた。
体の中から湧き上がる嫌悪感。
一体なんなの?
「ちょっと、あんた何?出てってよ。」
「徹平はどこ?」
「何言ってるの、誰もいないでしょ?」
「だって声が…」
「出て行ってください。」
その人の声は震え、目は怯えていた。
「徹平!!いるんでしょ?」
私は声を振り絞った。
「ありさ…?」
どこからか聞こえてきたその声は確かに私の名前を呼んだ。
そしてキッチンのとなりの扉の向こうに人の気配を感じた。
バスルーム?
「徹平!」
私はその扉に手をかけた、
「やめて!」
追いすがる彼の手を振りはらってドアを開ける。
「やめて~!」
そう叫ぶ声を背中に受けながら…