鬼畜店長

「で、結局お前連休中どうすんの?俺ん家来るで決定?」


「え、や、決定してもいいんですけど、店長迷惑じゃないんですか?あたしがずっと家にいるとか、たぶんものすごく疲れますよ?」


「それを自分で言っちゃうところがお前だよな。俺がいいって言ってんだから別にいいだろ」


「じゃ、じゃあ、お邪魔させていただきます」





「…別にそのまま居座ってもいいし」





…え、ちょっと待て。

これってなんだ、一緒に住みましょうのお誘いなのか。



店長めっちゃ耳赤くなってんだけどちょっと。

何それ、ちょ、めっちゃ店長可愛いんですけど!


なに自分で言って照れてんのさこの人!




「あとこれ、俺ん家の鍵。勝手に使って入っていいから」



ポイッと投げてよこした銀色のそれ。

いつも店長がお家に入る時に使うものと同じモノ。



「て、て、店長!!あたしにこんなもの渡していいんですか?!店長意外と潔癖症なのに!」


「だから、俺がいいって言ってんだからいいんだよ!何回も言わすなこの鳥頭!」


「えーどうしようめちゃめちゃ嬉しいです!暴言が気にならないくらい嬉しいです!」


「…最初っからそうやって素直に喜んでればいいのによー」


「え、なんか言いました?」


「…なんでもねぇよ。つーことで、お前今日から俺の家の掃除洗濯係りな」




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