鬼畜店長

入学式を昨日終え、少しウキウキふわふわした空気漂う大学の学食で、いまだに吹っ切れてないイケメン野郎とその他友だちと昼ごはんを食べていた。



人がごった返す学食。

その中でも新入生っぽい子たちが多く見られる。


まぁみんな最初くらいは学食使いたいよねー。



そんな学食で例のごとくイケメン野郎と騒いでいれば、おのずと悪目立ちしてしまう。


でもやっぱりこういうやり取りは楽しくて好きだ。




「ま、お前が騒がしいのなんて今に始まったことじゃねーから、もう諦めてるけど。」



そう言って困ったように笑うイケメン野郎。


あたしに好かれたくねーならそんな顔見せんなって言いたいけど、たぶん言えばこいつは傷ついて同じような困った笑顔を見せるだろうから、あたしはまた言葉を飲み込んで笑顔を返す。



なんだかんだ、やっぱ好きなんだ。しょうがないくらいに。




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