鬼畜店長


「まぁ、気にスンナ。
というかさっさと帰れ。邪魔だ。」


「あれ?昨日の優しかった店長はどこに行ったの……?」


「あぁ?お前夢でも見たんじゃねーの?」


「夢じゃないですよ!頭ぽんぽんしてくれたじゃないですか!」


「夢だ夢。」


「絶対夢じゃないのに…。」




「……はぁ、頭だせ。」


「……はい?」


「なんでもいいから頭こっちによこせ。」



言われるがまま頭を店長の方に差し出すと、ぽんぽん と昨日と同じ感触。


「て、店長…!!」


の後に激痛!

二日酔いの頭にチョップはえぐいですって!!



「い、痛いっ…!!店長叩かないで馬鹿になる!!」


「うるせぇもう馬鹿なんだからそれ以上なりようがねーから安心しろ!さっさと帰れ!」


「それって安心できないっすよ店長!うわぁ!帰るからもうチョップはヤメテ!!」



荷物を手に玄関に駆け寄ると、店長が後を追ってきた。


「昨日の迷惑料として今日のシフトラストまでな。」


「…うー、はい。それは本当にその通りなのでがんばって働かせていただきます。」


「うむ。良い心がけだ。」


「じゃあ、またバイトで。本当にご迷惑おかけしました!お邪魔しました。」


「おー。」



あ、そう言えば結局アイツに店長のこと紹介できないまま終わっちゃったな。

また今度友だちみんなとお店に連れていってあげよーっと。




END





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