アイノウタ
33.花火

花火、見たよ。
 綺麗だった。

色鮮やかで大きく 空に向かって 上がっていく
でもその姿は 少し寂しくて すぐに散っていくの

  すごくすごく綺麗でも 私の心には突き刺さっていくばかり

もしこの花火を あなたと一緒に見れたのなら 私の心の中に一生残るでしょう。

些細なことで緊張したり あなたと一緒に笑い合ったり
 そんな事でさえ 美しい思い出として 残るでしょう。

けれど今隣には あなたは居ない。
              花火はひたすら 上に向かっていく
空に向かっていく

 そしてやがて 儚く 散っていく
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