【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
2日目~君の好きなもの~
キ―ンコーンカーンコーン
「よしっ!」

4限目が終わったと同時に席を立ち、隣のクラスへ。

「こ、こんにちは!」
「……なに」
「冬田亜美です!」
「知ってる」
「キャー//」
「は??」
「覚えててくれたんだ!?嬉しいっ」
「忘れられねぇだろ、あんな告白の仕方したやつのこと」
「っ////」
フッ、と笑う南雲くんにノックアウトなあたしは、ヘナヘナとしゃがみこむ。
「おい、どうした」
「ゃ、ちょっと…南雲くんの笑顔にノックアウトです…//」
「バカじゃん」
「バカです…」

あっという間に、5分前。

「あ、南雲くん。甘いもの好きですか?」
「は?いや…甘いもんはあんまり食わない」
「そうですかぁ…」

お菓子を作って女子力をアピるのは無理か…。

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