ワレワレハ宇宙人…ラシイ?!

アニメブームが来た!!

トキさんは特撮にはあまり、興味はなかったが、アニメ好きはなかなかのものだった。

カセットテープに番組の音楽やドラマなど、録音することなど、私もとうの昔前からやっていたが、テレビ画面から直接カメラで写す事は、彼女から初めて教わった。

だからと言って、プロのカメラマンのような、技術を教わったわけではないが、二人で手分けして写真を撮った。

もちろん、同時にカセットで、番組を録音することを忘れない。

ビデオデッキが、一般家庭に普及するまで、この大変な苦労は続けられる事になる。

二人とも、あまり絵は上手くなかったので、好きなアニメキャラクターをトレーシングペーパーに写して描いていたので、写真は本当に嬉しい。

ただ、やはり素人のガキが、しかも動画を撮るので、半分くらいはあまり上手くいかなかったと記憶している。

それでも、当時撮ったお気に入りの写真を、かなり大人になってからも定期券等にに入れていた。

ある意味の精神安定剤か、お守りになっていたかも知れない。(笑)

トキさんは、ゴレンジャーなどの特撮好きの私に、当時、見るように薦めたのが、「大空魔竜ガイキング」だった。

老舗の東映動画(現:東映アニメーション)の初のオリジナルロボットアニメである。

大人気だった、ゲッターロボの後番組として、1976年の4月から放映されていた。

TVからの直撮り写真は、この作品が一番多い。

このアニメは、私自身の後のオタクっぽい(笑)道のステータスシンボルとなるのだが、そのわりに、当時の本放映は、途中から見始めた、ダメダメファンである。

同時期にテレビ局は違うが「超電磁ロボ コンバトラーV」は良く見ていたはずなのだが…。(笑)

さて、ガイキングもコンバトラーも最終回を迎えた年。

当時、人知れず生きてきたオタク達が、世間に認知されるような出来事が起こる。

「宇宙戦艦ヤマト」の映画が公開されたのだ。

アニメブームは、怒涛の如く訪れ、ラジオ番組、雑誌の創刊など、相次いだ。

おかげさまで、中坊の私達にもいろいろな情報が入り、ファンクラブなどの同人誌即売会やイベントがあれば喜々として出掛けたものである。

世間では、ピンクレディが全盛期を迎え、キャンディーズが解散する頃の事だったと思う。(笑)

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