愛を知る日まで

罪にまみれた貴女が好きだ














「…やっと来た…。」




7月の終わり。



ぬくもり園の恒例の夏祭りが終わった夜に

真陽は、うちに来た。


俺の書いた招待状を持って。


もう償えない沢山の裏切りを抱えて。




「…俺たち、怒られるな。」

「…神様に…?」

「園長に。」

「…そうだね。」




真陽。


罪にまみれた貴女が好きだ。




どこまでも堕ちて


この優しい手を握りあったまま


一緒にどこまでも堕ちて。







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