愛を知る日まで




知らない内に通行人に通報されていた俺達はまとめて警察に捕まった。


けれど俺は、大人二人しかもチンピラが相手だったせいで正当防衛が認められ特におとがめは無しだった。


チンピラも蓮もクスリに手を出してたせいでそのまま逮捕されたと、俺は入院先の病院で警察から聞いた。


折られた肋骨はいつまでも痛んで俺は久々にイラつく日々を過ごしていた。







---一体いつまで俺のこの呪われた過去は付きまとうんだ。



天涯孤独だから?虐待施設育ちだから?


まっとうになんかなれない。


俺に平穏なんか与えてやらないと運命が言っている。


恨め、荒らぶれ、暴力に呑み込まれろと。



夜中の病院で俺は痛む胸を押さえながら唇を噛み締めた。





「…堕ちてたまるか…!抗ってみせる、絶対に…!!」




例え、すがる希望すら無くても---







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