愛を知る日まで

蔑む目もセックスも喧嘩もウンザリだ






怪我が治って退院すると穏やかだった俺の状況は一変していた。



いくらこちらが被害者とは言えチンピラ二人に大怪我をさせて叩きのめしたのだ。


施設のやつらも学校のやつらも俺を見る目が明らかに変わっていた。


ましてや相手がクスリに手を出していた奴等だったせいで俺まで繋がりがあるかのように疑われた。



…この視線には覚えがある。


小学生の頃と同じだ。


俺を厄介者扱いする目。俺を恐がる目。


『あいつはやっぱり問題児』だって、俺を蔑み遠ざける目、目、目。




---俺が悪いのか?


自分の身に降り掛かる火の粉を払っただけなのに。


もう何が正しいのかなんて分からない。


どこが間違っていたかなんて分かりゃしない。



何をしたって俺は


間違ってて、蔑まれて、嘲られる人間なんだ---



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