【短】イリュージョンッ☆
真樹がようやく落ち着いたときだった。
結局、今は2時限目になりかけの時間。
ふと、真樹がこっちを見た。
綺麗な顔してるなー
って、また私、そんなこと考えてる!
「怜奈、手出せよ。」
「へっ!?・・・なんで?」
「・・・いいから。」
真樹が急に変な子というから変な声が出ちゃったじゃん。
そして、私の差し出した手に乗せられた物。
コロンと小さい桃色の包み。
「何で、飴?」
「・・・頑張ったご褒美。いらないんだったら、」
「ありがと。」
真樹がすねる前に微笑み返した。
やっぱり、なんだかんだいって真樹は優しい。