初恋
   優SIDE

加奈のあのビックリした顔。やはり昔イジメたのがよほど心に残っているのだろう。

「なぁーなぁー優ー。加奈ちゃん小・中ってイジメられたんだってー。」

さとの発言にバッと振り向く。

「守ってあげたいなー、そーゆー子。ねぇ思わん?ゆー?」

「おい!!お前それ、誰から聞いたんだ...?」

「えっ.....。」



   加奈SIDE

3時限目が終わるチャイムが鳴った。もうそろそろ行こう。そう思ってベットか

ら下りて上靴を履いて先生に言った。

「あの....もう大丈夫なんで、行っていいですか?」

「あっどうぞ、お大事にね。」

「ありがとうございました。」

教室へ戻るとざわついていた教室がシーンとなってみんなが私を見る。そしてヒ

ソヒソと何かを言っている。

___え...。何?

そう思って戸惑っているとさちが来た。

「加奈...。ちょっと来て。」

「うん。」

そう言ってちさに腕を掴まれたまま、ちさについていった。

「あのね、加奈。今朝中山くんに告られたでしょ?」

「うん。」

「それで加奈と中学が一緒だった子が中山くんのファンで......。みんなに加奈

のことバラしたの....。」

___え...。ドクン...と胸が大きくはねた。

ドクン、ドクン.....どんどんどんどん大きくなって苦しくなってきた。

「加奈ッ.....大丈夫?」

「うん....。」

「加奈、私が守るから!!....安心して。」

ちさ.....。

「ありがとう、ちさ。......私頑張るから。」

「うん。負けるな!!加奈、いつでも私がいるから。戻ろっ!!」

「うん.....。」

こうしてイジメがまた再開した。________
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