青いブレスレット
「そ。あの鏡、エリカちゃんが万引きしたの」


びっくりして、言葉が出ない。

エリカに対していいイメージは全くなかったけど、まさか万引きしてたなんて…。



「…新田、万引きしたのか?」

担任の先生が尋ねた。

「ち、ちがう…そんなことしてないもん…」


エリカの声は小さくて震えてる。

嘘をついてるのがあからさまだ。



「新田、これが本当なら、今回の問題とはまた別に詳しく…」


「あたしは悪くないっ!悪いのはあいつだっ!」

エリカは大声で叫んでわたしを睨みつけた。

「あんたのせいで…あんたのせいで…っ」


エリカの目に涙が浮かぶ。

今度は嘘泣きには見えなかった。



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