青いブレスレット
携帯の着信音が鳴る。


画面を見ると………

げ、やっぱり西野!!!



さっきあれだけ喋ったのに、今度は何だよ!




「…もしもし」

『やあ水原。上手くやっているかね』

「お前が邪魔しなければな」


なんとか雪川さんが戻ってくる前に切りたい。



『いいか水原、いきなりはダメだぞ。じわじわとだぞ』

「は?何が??」

『まずはそっと抱き寄せて、甘い言葉をささやく。そんで軽くキスして…』



………こいつは。

どう考えても俺のことをからかっている。



だんだんとイライラしてくる。


『その流れでベッドに、押し倒し…』

「うるせえ!!!」



………はっ。

振り向くと………


しまった。

チーズケーキをお盆に乗せて、雪川さんがびっくりした顔をして立っていた。
< 242 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop