青いブレスレット
ゆっくり首に巻いてみる。



…よかった、やっぱり水原くん、青が似合う。




「…あったかい、ありがとう」



水原くんが優しく笑う。


わたしも、同じように笑った。




「じゃあ俺も」



ん?



水原くんも自分のバッグを漁ってる。


そして、マフラーの袋よりも小さい袋を取り出した。



袋は水色に青のチェックがかかっていて、青いリボンがかかっている。




「俺も、遅いクリスマスプレゼント」


水原くんはニコッと笑って、袋を差し出した。



受け取って、そっとリボンをとく。




中に入っていたのは…。




「あ…!」



白い、フワフワの手袋。

雪みたいに真っ白で、フワフワで、だけどとてもあったかそうな。




「雪川さんいつも手え冷たかったからさ、それに、雪みたいで雪川さんに似合いそうだったから」


水原くんもわたしの手からそっと手袋を取る。

そして、わたしの手にそっと着けてくれる。



…すごくあったかい。


水原くんと手を繋いでるような。




「水原くん、ありがとう」



わたしは多分、すごい笑顔だったと思う。


水原くんも優しく笑ってくれる。
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