Fairy-tale Assassinate
その瞬間

ガッシャン!!


「え?」

窓ガラスが弾けとぶ。
王子サマは私を抱えたまま大きく前へ跳んだ。


「きゃっ!!」


王子サマが身を呈してくれたおかげで、私には傷はない。


「じゃなくて、おおお、王子サマ!? 一度ならず二度までもっ! ごめんなさいごめんなさい!」

「レディを守るのは紳士の務めな。それより、怪我は?」

「ありません!」


すると王子サマはよかった、と笑ってくれた。

白く滑らかな肌に、さらりとしたオレンジの髪。
ホントに、同じ人間なんだべか?



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