殺したいほど好きなんだ
「意味わかんなーい」
もう駄目だこいつ、とベッドに倒れ込み、二度寝を決意する。
愛するならば守ってほしい。そこまで想うなら、傷つけないで。
「生殺しでございましょうか」
こうして、私に息をさせているのは。
私に覆い被さる奴が、頭を撫でて、少し考える。
「君も私を“殺したい”ならば、またそれも“相思相愛”と受け取れよう」
少し考えただけじゃ、んな答えしか返ってこないか。
厄介なのに捕まったな、と頭から頬に伝う血の匂いを嗅ぐ。
色濃い鉄臭さは奴の血だ。野郎、傷つけた手で頭を撫でているらしい。
髪に擦り付けてんのかと苛つきマーク出たが。
「愛しているよ」
「それだけなら、いいのに」
まったくもってそうだ。居心地良すぎて、二度寝を決め込める。
――さて、夢の続きでまた、彼を殺(アイ)そうか。

