*双子ちゃん*



そう言うと、美桜はへへっと笑った。


「何笑ってんだよ。」


「ううん。ただ…やっぱマオに頭撫でられるの好きだなって思って。」


「あっそ。」


美桜の思わぬ言葉に、俺は素っ気ない返事を返した。


なんだよ、急に。


そんなこと言われると調子狂うんだけど…


「あ、マオ顔赤いよ??もしかして、照れた??」


美桜は俺の頬をつついてきた。


「うるさい。」


俺は、それをはらった。


「美桜、高校に行くのはいいけど、ちょっと問題が…」


「問題??」


「あぁ。服装のことなんだけど…。俺が女子校、美桜が男子校に行くとなると、俺は女装、美桜は男装しないといけなくなんだよ。」


「た、確かにそうだね…。どうしよっか…。あ!!!」


美桜は何かひらめいたのか、手を叩いた。


「充おじさんに頼んだら??」






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