*双子ちゃん*
「どうだ??気に入ったか??」
「あぁ!!さすがだよ、おじさん!!」「ありがとう、おじさん!!」
「礼を言うのは、これも見てから言ってくれないかな??」
「「え??」」
すると、おじさんは美桜のかつらを取った。
「え…。何これ…。」
そこには、美桜とは思えない美少女の姿があった。
「美桜、すげーかわいいじゃん!!俺よりかわいいってのがちょっとムカつくけどな!!」
「これ、ホントに…あたし??」
「だから言ったじゃん。美桜はかわいいって。俺の言葉に嘘はなかっただろ??」
「マオ…。」
「美桜。これからはもっとおしゃれしな。いつでも、髪切ってあげるからさ!!」
「おじさん…ありがとう…。」
美桜はそれからずっと泣いていた。
俺は、泣き止むまでずっと美桜の頭を撫で続けた。
すると、美桜は泣きながらも笑っていた。
その姿を見て、俺も泣きそうになった。
こうして、俺と美桜の高校デビューは大成功に終わった。