*双子ちゃん*



あたしは、胸を撫で下ろして、自分の席に座った。


「なー、おまえ、本当に女とぶつかって遅刻したのか??」


「え??」



席に座った瞬間、急に隣の席の人が話しかけてきた。


「そ、そうだけど…。」



何、この人…



「ふーん。マンガみたいなこともあるんだなー。」



「はぁ…。」



「それで??」


「え??」


何、それでって…。



「それで、その子とはどうなったの??」


「どうって…」



「おまえ、相手に惚れられただろ??そのルックスじゃ。」


「え!?」







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