*双子ちゃん*



鉄仮面は俺たちの席の前まで来た。


「またですね。」


「今度は、何なのよ!!!」



「ただ、友達作ってただけですよ??」


「先生が話してるときにするもんじゃないでしょ??」


「話してたんですか??すみません、聞こえませんでした。」



俺は微笑んで言った。



隣で愛蘭が「ちょっと、美桜!!やばいって!!」と、小声で言ってるのが聞こえた。



「あなたねー。いい根性してるわね。」


「お褒めいただき光栄です。」



「褒めてないわよ!!!夏川さん、入学式が終わったら、先生のとこまで来なさい。いいわね!!!」



「えー。今日はデートの約束があるんすよねー!!!」


「ふざけるのもいいかげんにしなさいよ!!!」


はぁ…


めんどうな担任のクラスになっちゃったな…


「別にふざけてませんよ。それに、もう少し笑ったらどうですか??」


「な、なんなのよ。急に…。」






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