*双子ちゃん*
この見た目のせいで、中学では全然友達ができなかった。
友達と言えば、幼馴染の響子と祐介くらいだ。
マオの高校は男子校。
マオは、サッカーの推薦で、そこの高校に決まっていた。
そこの高校は、部活動が盛んな学校だけど、頭もいい学校だ。
最初は、迷っていたが、サッカーが大好きらしく、行くことに決めたらしい。
迷ってた理由は、男子校で、女子がいないからだけど…。
でも、マオは、「隣が女子校だし!!いいや!!」なーんて言って、あんなに迷っていたのに、あっさり決めてしまった。
そんな楽しみにしていた高校生活。
ずっと夢見てた高校生活。
それが、今から言う、お母さんの言葉でボロボロに壊れていくとは…。
あたしは予想していなかった。