*双子ちゃん*




皐月先輩のほうを見ると、「おつかれ!」と笑顔で言ってくれた。


すると、また顔が赤くなっていく。


それと同時に、胸の奥がむずむずする。


そして、ドキドキと鳴り響く。


何、これ…


あたし、どうしちゃったんだろう…


「よし!!マオの自己紹介も終わったし部活再開するぞ!!1年は、ボール拾い!!2,3年はパス練とシュート練!!」


「「「「「はい!!」」」」」


そう言った皐月先輩は、部活に戻っていった。


あたしも、隆二と一緒にボール拾いを始めた。


そして、あっという間に時間は過ぎていき、部活は終わった。


「じゃあ、おれこっちだから!!」


「またね!!」


あたしは、方向が違う隆二と別れて、帰路を歩いていく。


あたし、本当にどうしちゃったんだろう…



皐月先輩を見ると、おかしくなる…


あたしは、まだその正体を知らなかった。


その正体を知るのは、まだまだ遠い先のほう。




< 74 / 89 >

この作品をシェア

pagetop