*双子ちゃん*
「えっとー…。ほ、ほら!!マオと美桜って名前が似てるじゃない??だから、ついね…」
つい…なんだ??
「つい…名前を間違っちゃったっていうか…。マオと美桜逆に送っちゃったんだよねー!!」
「はぁ!?何やってんだよ、母さん!!」「えっ…!?えー!?」
テヘっと言いながら、母さんは舌を出した。
「え、ってことは…。俺が美桜の高校で、美桜が俺の高校に行くってこと??」
「そういうことー!!」
マジかよ…。
何かやらかすんじゃねーかなって思ってたけど…
さすがにこれはありえねーわ…。
「ちょっ!!お母さん!!どうしてくれるのよ!!」
「で、でもね??ちゃんと高校から連絡が来たの!!『名前、間違ってますよ??』って。だから、ちゃんと訂正したんだけど…」
それなら、俺が美桜の学校行かなくてもよくね??
「名前は変えたけど、データがね…。」
「「データ??」」
なんだ、データって。
「ほら、2人の行く高校って結構有名な私立でしょ??だから、泥棒とか、無断で侵入したりする人が多いらしくてね…。いろいろ検査とかしたの覚えてない??」