そんなあなたは先生でした…(上)
奏side
「なぁ、麗華」
「何よ、奏…」
俺らは礼ちゃんの母親を捜している。
居場所がわかり、現在は車で見張りをしてるわけだ。
「陽さん、、
礼ちゃんのことどう思ってんのかな?」
「どうって……」
「ただ単に“助けたい”だけじゃない気がすんだよな…」
「………」
俺は窓を開け、
煙草を一本噴かした。
「陽が“気持ち”に気付いてたらいいけど…」
「陽さんって謎だからなー…」