そんなあなたは先生でした…(上)


「礼、可愛い」


照れて離れたあたしにそう言うから、更に顔だけ温度が上昇してしまう。


それに、
“礼さん”から“礼”に呼び方が変わったことも密かに嬉しい。


こんなにも自分の名前が愛おしく感じたのは初めてかもしれない。



その日はそのままベッドに入り、手を出さないと約束をして、抱き締められながら眠りに堕ちた。


朝になって、麗華さんや奏さんにバレて冷やかされて、大変だったけどすごくうれしかった。


やっぱり

先生はヒーローなんですね。




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