そんなあなたは先生でした…(上)

リビングにて、
会長様、あたし、会長夫人。
向かいに先生、吉村さんが座る。


なぜあたし挟まれてる!?


「陽の彼女にはもったいないのぉ」

「え、何で知って…」

あたしも先生もまだソレ言ってないですよ!?

「あ、私が手紙に書いて送ったので」


吉村さんは尽かさずそう言う。


な、なるほど。


先生をチラッと見ると、複雑な顔。


「礼ちゃん、可愛いわねぇ」

「あっ、ありがとうございます!
えっと……」

何て呼べば…?


「そう言えば、自己紹介してなかったわ。私は、佐伯 由紀(ゆき)。
“由紀おばあちゃん”って呼んでほしいわっ♥」

「えっ、そんな!!!」


会長夫人様、恐れ多くて呼べませぬ!

「会長夫人は嫌だもの」


そう言って、ほっぺをプクッと膨らました。


「礼、呼んであげな」

先生が言う。


「じゃ、じゃぁ……“由紀おばあちゃん”」


「きゃー、可愛いわっ♥」


由紀おばあちゃんから抱き締められた///


「な、なんじゃとっ!
わしも!!
わし、武(たける)じゃから……
“武おじいちゃん”と呼んでくれっ!」


「た、武おじいちゃん!!!」


「可愛いすぎるのぉー♡♡」


ぎゅーっと抱き締められた。


先生をチラッと見ると………、


睨んでた?(汗








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