そんなあなたは先生でした…(上)
「いや、あのさ……
俺、あんまりさ…その、、キスとか、それ以上とか…、礼に仕掛けないじゃん?」
陽は言いにくそうにぽつりぽつりと言った。
あたしはいきなりそんなことを聞かれ、戸惑いを隠せない。
「礼、不安?」
陽が諦めずにもう一回聞いてきた。
あたしは、
「不安な時もありますよ……」
と、正直に言った。
だって、、、
あたしは女として見られてないんじゃないかと思って…、
生徒のように扱われてる気がして…、
まぁ、生徒なんだけど……。
そのことを言うと、
陽はあたしを抱き締めた。
「ごめんね、気付かなくて。
礼を傷つけたくなくて、
礼から怖がられたくなくて、ね」
陽はあたしを諭すように説明した。
「陽……」
あたしは嬉しくて、
そんなにあたしのことを想ってるなんて…。
陽があたしの方に身体を向ける。
あたしも陽の方に身体を向ける。
自然と重なる目線。
あたしの顎を人差し指と中指で上げて、
親指はあたしの唇をなぞっている。
もどかしさと恥ずかしさでクラクラしそう。
早くキスしてほしくて、
早く陽で埋め尽くされたくて…
唇が重なる。