舞う美少女【完】
あと7時間後は俺の彼女…


いや亡くなった“奥村尚美”の誕生日


一番に祝いたくて


尚美とは、今日泊まりのデートの約束
をしていた


あいにくの雨だけど、早く尚美に会い
たくて、傘を持ちながら必死に走った


集合場所の駅まで


俺はあまりにも楽しみで1時間も早く
来てしまった


もちろんまだ、尚美はそこにいなかっ



俺は待った


1時間、2時間


刻々に時間は過ぎていく


でも、尚美は現れない


『…尚美遅いなぁ』


俺は流石に遅すぎると思い、尚美の家
に電話をかけようとした


手に持っているケータイが震えた
< 21 / 205 >

この作品をシェア

pagetop