初恋*learning!!!
塾は、本当に駅の真ん前にあった。
地下にある改札を出てから地上に上がると、服屋や本屋なんかが入ってるビル街がある。
そこを地図通りに5分も歩くと、看板が見えてきた。なかなか綺麗なビルの2階だ。
私はもう感覚が麻痺して全く緊張してない。
逆に危ないかもしれないけど…まぁよしとしよう。
「じゃ、行ってくるだよ!」
「ちょ、あんた訛(なま)ってるよ」
「そうか?オラさよぐわかんねぇけんど…(訳:そうかしら?私よくわからないわ)」
「あー…まぁいいか。じゃ、頑張って」
「え、見捨てないでー!」
「ふざけてないで早く行ってこい!!」
軽く怒られた…しゅん。
「はーい、いってきまーす」
ガチャっ。
ん?ドアが開かない…?
「莉緒、それ押すの」
……なんか、かなり不安な予感…