president command


「なぁ、一緒に行かねえ?」


ごはんはソファーに並んで食べる

「いやですよ。……あ、この漬物おいしい」


ひよはただ淡々と食べている


「………お前は彼氏と会社行きたくないのかよ」

「彼氏っていうか、ここでたら新さん社長ですもん」



「………」



そりゃあな






ひよは正しいよ



けどなぁ



せっかく一緒に住んでいるのに




「わかった」

「じゃあ新さんが先に出てくださいね」


「は?」



勝手に決めんな!



「……いや?ですか?」




「っていうか敬語がいや」


「…………。」




「なら私先でいいんで戸締まりお願いします」




ちゃりんっとひよはそばに置いてあった鞄から鍵をとりだした




「……後でこれ返してください」


「合鍵とかないのか?」


自分の俺に渡さなくてもいいのに

「なくしました」

「は?」


「正確には、これが合鍵?」




は?



「だから大切なやつなんで新さん管理頼みますよ?」



おい


バカじゃないのかおまえ



こんな話


なんで今するんだよ!



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