president command



「村瀬、休憩時間一緒にお茶でもどう?」



突然だった




「磯部くん」



「なぁ、ダメかな?」

「うわー、磯部がやばい」

覗きこむ磯部くんに花梨先輩がひややかな目


「花梨先輩は誘ってませんから」


「やだー、ひよちゃん聞いた?先輩にむかって」

「あはは」



「ひよちゃんまで笑うのー?」




花梨先輩がちょっとだけむくれていた



可愛い





「じゃあ時間になったらまたこっち来るな?」


「わかった」



磯部くんとはあのエレベータからあまり話していない



今日はちゃんとその話したいな




きっと磯部くんもあの時の続き


話ししたいんだよね?







「ひよちゃん」

「はい」

「磯部は堀川のこと知ってるの?」

「知ってます」


「そっか。なら友達として話してるだけなんだね」

「……磯部くんも新しい恋したみたいで、その話を今日は」



「なるほどね!………やだな、私ったら超勘違いしちゃった」




花梨先輩は


私も磯部くんも

両方のこと気に掛けててくれているんだ



どちらかが傷つかないように見ていてくれる





なんていい先輩なんだろう



「ん?私の顔になにかついている?」


「いえ、花梨先輩かっこいいなって思って」

「やだー、ひよちゃんってば腕あげたわね!!」




少し頬をそめる
花梨先輩が好きです


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