ロマンチックランデブー

私も対外バカなんだなぁと思ったのは



超スイート見たさに、それに遥にいただいた高級ホテルに泊まるという権利をみすみす逃さないために



レオさんと一緒に部屋についてきてしまったから。



「わ、やばい」


「広いね」


「さっきより眺めがいい」


「それは俺の席のチョイスにけちつけてるの?」

「イチイチ突っ込まないでもらえますか」


感動が薄れる!!




「スイート泊まるの初めて?」

「それ軽く自慢ですか」

「いえ、俺も初めてですよ(女の子と泊まるのは)」


「嘘つかないでください」

「嘘ついてませんけど」



「…社長クラスの人の泊まるとこくらい私わかりますよ。舐めないでください」

「怒った?」

「怒ってないです。別に」



「そう」

「はい」



「じゃぁこれから真面目な話しようか」


「え?」


「今日はそのために玲奈ちゃんとの時間を作ったんだ。ていうか何?忘れてたの?」



「…」



そうだ。


昨日のことについて



ていうか



この人と会ったの昨日なんだよね




なんていうか



ずっと前から知り合いだったみたい



「そこ座って」

「どうして遥と口裏合わせるようなことしたんですか」


「だから言ってるでしょ。玲奈ちゃんが好きだからだよ?」


「社長はレオさんに遥が私を勧めたって言ってました。遥も社長に私を勧めたのは自分だって」

「で?」

「もしそうなら、レオさんが私を好きだから指名したということが嘘になるじゃないですか?」


「嘘じゃないほうがいい?」

「それはも・・」

「…うーん、やっぱり玲奈ちゃん手ごわいよね」



また、やられた




ていうか余裕ある?



私は




余裕ないですけど



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