ロマンチックランデブー
「ちょっと続き聞きたかったりするけど、ちゃんと説明します」


「…」


「まず、堀川社長には礼儀として君を借りると伝えたかっただけ。理由は玲奈ちゃんが言った通り遥の推薦ってことにした」

「…」


たしかに社長に連絡を入れておいてもらったり後から連絡してくれたり


すごく助かってる。



私の株もあがってるし悪いことひとつもない。




「じゃぁ遥が玲奈ちゃんに自分が推薦したと言ったのはなぜか」


「…」


「それは昨日俺が告白したこと遥が知らないから」


「…は?」


「玲奈ちゃんのこと好きだから遥が玲奈ちゃん指名したってことにしといてって口裏合わせはしました。うん、それ事実。でもそれだけ。だから遥は俺が玲奈ちゃんのこと好きだって気付かれないように堀川社長に話した通りに受け答えしてくれたの」


「だからレオさんの言葉を信じろって」


「遥そんなこと言ったの?」


「はい」


「まったくあの子は恋愛上手なんだか下手なんだかわからないよね」


「え」



「あと聞きたいことは?」



「今日なんでついてきたんですか」


「こうやって二人で話す機会必要かなと思って」


「でも今度のオペラ」


「それまでにアプローチかけた方が意識されるかと思って」



たしかにそうだ。




「玲奈ちゃんさ」


「はい」


「俺のこと割と好きでしょ」







「…は?」





質問の仕方変わった




聞いてきた



「顔、赤いよ」


「赤くないです」


「俺のこと好きでしょ?」


「…」


「嫌い?」


嫌いじゃないから首ふっておいた



「…ていうことはやっぱり好きじゃん」

「好きでは…」


「焦らすの得意?」


「得意じゃないですし、焦らしてないです」


「そう?俺けっこうムラムラきてるけど」


「変なこと言わないでください」






え、何なの!?


私好きなの?




いや、好きになるかもとは思ったけど




好意いだいてるの本当だけど




これは好きなの!???



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