君には言えない
「どうしよ...目が真っ赤...」

こんな目で彼とは会いたくない。

それに紅華とも...

「学校、行けないな...」

その日、私は学校を休んだ。

泣いて泣いてどうしようもないくらい泣

いてもまだ好き。

「紅華じゃなくて私を見て...っ」

そう願っても叶うことはない。

叶わないとわかっているからこそ、この

恋は残酷で。

泣いたってどうにもならないことはわか

ってる。だけどただ泣くことしかできな

かった。
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