どうして私を選んだの?【完】
と、その時だった。
「おい!遥斗!!何してんだよ!!こんなところで……少しは…少しは優芽の気持ちも考えろよ!!」
涼太のそんな叫び声が店内に響き渡る。
思わず、その声につられ、振り向いた先に目に入ってきたのは…
「…遥斗…くん」
知らない女の子と一緒の遥斗くんの姿だった。
「…は?何が?」
しかし、そんな涼太の怒声も冷静な顔で流す遥斗くん。
「何が?じゃねーよ!」
涼太は、遥斗くんに今にも殴りかかりそうな勢いだ。